今話題の退職代行サービス。
現在の仕事がつらく、退職をしたいと考えていてもなかなか切り出せないという人に話題です。
今回は退職代行サービスを使ったことがないという方のために、退職代行の流れについて徹底解説していきます。
退職代行の流れを理解していないと、どこまで退職代行に任せて、どこまで自分ですればいいのか分かりませんもんね。
退職代行は退職の完全業務委託と言っても全てを退職代行業者に任せていいわけじゃないの。退職代行の流れの中には自分でしなければいけない手続きがいくつかあるのよ。1つ1つ紹介していくわ。
まず最初は退職代行について解説していくわ。
それでは見ていきましょう。
退職代行とは
退職代行サービスとは、退職希望者の代わりに会社に退職の意思を伝えるサービスのことです。
人手不足により簡単に仕事を辞めづらいと感じる人は多く、今とても話題になっています。
退職代行の流れは実際に利用した人しかわからない情報よね。
これから退職代行を利用する人のため、退職代行の流れをSTEPごとにまとめたわ。
どの段階でなんの手続きがいるか、自分は何をすればいいか、業者は何をしてくれているのか。
1つ1つ確認していくわね。
それでは見ていきましょう。
退職代行の流れ
退職代行サービスの一連の流れを紹介します。
それぞれの業者によって手順に誤差はありますが、大体はこのような感じです。
- STEP1 相談電話、LINE、メール等で退職の相談をします(主流はLINE)。
- STEP2 依頼業者にサービスを依頼すると、振込先の情報が送られてきます。
- STEP3 料金の支払い料金を振り込みます。
- STEP4 退職代行実施前の最終確認業者側が振込を確認後、依頼者から勤め先へ伝える事はないか、退職理由などの最終確認をします。
- STEP5 退職代行実施依頼者の勤め先に業者が退職の意思をお伝えします。
- STEP6 結果の報告・退職届の郵送依頼者から会社へ郵送するものや、会社から届くものを確認します。その後、退職届を作成・郵送します(業者から退職届のフォーマットをデータで渡されるケースが多いです)。
- STEP7 退職手続き開始勤め先から依頼者の元へ、離職票や年金手帳等が届きます。もし足りないものがあれば、退職代行業者に確認して連絡してもらいましょう。
- STEP8 退職完了依頼者から勤め先へ提出した書類や備品と、勤め先から届いたもの双方に不備がなければ、無事に退職完了となります。
会社に伝えたい事などがあれば事前に自分の中でまとめておくと、退職代行業者ともスムーズに連絡を取る事ができます。
退職代行の料金は先払いなんだな。
基本的に退職代行は代行実施前に料金を支払うのがほとんどね。
なぜなら、代行実施後に料金を支払ってもらわなければ、業者も退職が決定後にそれを取り消すことは難しいからよ。
ここからは、STEPごとに解説していきますね。
では、1つ1つ確認していきましょう。
STEP1 相談
各退職代行業者、相談するフォーマットは違いますが、最近はLINEで問い合わせできる業者がほとんどです。
文字だけで伝える事が難しいと思っている方は、『電話での問い合わせはできますか?』と尋ねてみましょう。
- 「LINE・メール・電話」どの媒体で問い合わせできるか確認する
- 問い合わせ対応時間を確認する
STEP2 依頼
相談して退職代行業者を決めたら、依頼しましょう。
『依頼します。』と伝えれば料金の振込先の詳細情報が退職代行業者から送られてきます。
現金だけでなく、クレジットカードで支払いができる代行業者もありますので、クレジットカードでの支払いを希望する方は代行業者に確認してみて下さい。
- 振込先の詳細情報を確認する
- 先払いなので費用を用意しておく
- クレジットカードで支払うのであれば、代行業者にカードが使えるか確認する
STEP3 料金の支払い
指定された正しい振込先に料金を振り込みます。
振り込むと業者が確認し、退職代行の実施が準備されます。
手違いで料金を払いすぎた場合や、振り込んだはずが振り込まれていない、といったトラブルが起きる事が稀にあります。
そのようなトラブルを避けるために、利用明細票は保管しておいて下さい。
- 正しい振込先に料金を振り込む
- 料金を支払えば業者が確認してくれる
- 利用明細票を無くさずに保管しておく
STEP4 退職代行実施前の最終確認
支払いの確認が出来次第、退職代行実施前に最終確認が入り、会社に伝える事なども確認されます。
たとえば
- 「有給を消化したい」
- 「デスクにある私物を郵送してほしい」
- 「離職票を発行してほしい」
など勤め先の会社への伝えてほしい自分の要望を退職代行業者に伝えて下さい。

そして具体的な退職理由を聞かれる事もあるので予め文章にして用意しておきましょう。
- 会社に伝えてほしい要望を確認しておく
- 具体的な退職理由を準備しておく
STEP5 退職代行実施
依頼者の勤め先に退職の意思を代行業者が伝えます。
この後、勤め先から電話が掛かってくる事がありますが無視していて大丈夫です。
もし電話が掛かってきた場合、代行業者に伝えて下さい。
代行業者も依頼者本人と直接連絡する事ができないと会社に伝えますが、物理的に連絡を遮断する方法が無いので、電話が掛かってくるのは仕方ありません。
電話対応は全て代行業者に任せましょう。
- 勤め先から電話が掛かってきても無視して大丈夫
- 電話があまりにもしつこい場合、代行業者に相談
STEP6 結果報告
退職代行実施後に代行業者から報告があります。
- 「有給の手続きはしてもらえる」
- 「離職票の発行に2週間ほどかかる」
などの具体的な報告もあり、さらに会社に郵送しなければいけないものや、会社から送られてくる物があるかの確認しましょう。
- 保険証
- 電磁的記録媒体(パソコン・USB・SDカードなど)
- 制服、制帽、会社から貸与されたもの
- 社員証・バッジ(社章)
- 前払いの交通費や定期券、借入金
- 名刺
- ロッカー・机などの鍵
- その他、会社所有のもので個人的に借りていたもの
会社から受け取る物の例は以下です。
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 年金手帳
- 健康保険
- 被保険者資格喪失証明書
- 離職票
- 厚生年金基金加入員証
- 退職証明書
各書類が何に使われるかは下記で簡単にまとめておきます。
上記はあくまで例なので、すでに自分の手元にあるもの等、会社から送られてこないこともあります。
項目 | 書類の説明 | 使用タイミング |
---|---|---|
雇用保険被保険者証 | 雇用保険に入っていたことを証明する書類 | 次の会社に渡す |
源泉徴収票 | 保険料を控除するための申告書 | 年末調整のために次の会社に渡す |
年金手帳 | 今までの国民年金の加入状態を証明書類 | 次の会社に渡すor年金事務所に返す |
健康保険被保険者資格喪失証明書 | 健康保険の資格を失ったと証明する書類 | 国民健康保険に切り替えるために必要 |
離職票 | 会社を退職したことを証明する書類 | 失業給付の受給手続きのためにハローワークに渡す(転職先が決まっている人は不要) |
厚生年金基金加入員証 | 厚生年金基金の加入状態を証明する書類 | 65歳になったときに提出する |
退職証明書 | 給与、役職、退職理由などが書かれた書類 | 転職先やハローワークで求められることがある |
退職代行を利用すると決心した時から、少しずつ私物を持って帰っておいて下さい。
- 具体的な報告を確認する
- 会社から受け取る物を確認する
- 会社へ返還する物を確認する
- 退職を決めた時から少しずつ私物を持ち帰る
STEP7 退職手続き開始
退職代行業者の指定のフォーマットの退職届があるので、それを記入し指定された宛て先に郵送しましょう。

退職届の郵送はできるだけ早急に行って下さい。
退職届が届かなければ、会社も退職の手続きができません。
会社に退職届が到着すれば、それを確認し退職の手続きが行われます。
会社から記入してほしい書類が郵送される事もあります。
そのような書類は記入し返送して下さい。
- 指定の退職届に記入し、指定された郵送先に郵送する
- 退職代行実行後に退職届について案内される
- 会社から記入してほしい書類が送られてくれば記入して郵送する(会社指定のフォーマットの退職届けや業務の引き継ぎ資料など)
STEP8 退職完了
退職に関する書類に不備がなく、依頼者の伝達事項が全て伝わり、問題がなければ無事退職完了となります。
やっぱり、自分でする手続きもあるんですね。
そうね、全て退職代行業者に丸投げしていいわけじゃないわ。
退職届の郵送は自分でして会社に届かないと、会社側も退職の手続きを始めれないの。
円滑に退職を進めるためにも、退職代行業者に協力するようにね。
次は、「退職代行実行後の流れ」を紹介していくわ。さっそく見ていきましょう。
退職承認後の流れ
以下では退職代行業者が退職の承認を取ってくれた後に、利用者が自分で行うべきことを解説していきます。
上記のSTEPで言えば、STEP7からの事をさらに詳しくお伝えします。
退職承認後の流れは以下の通りとなっています。
- STEP1 退職届の郵送
- STEP2 貸出品の返却
- STEP3 私物・書類受け取り
- STEP4 保険の手続き
- STEP5 年金の手続き
- STEP6 税金の手続き
退職代行を利用して、退職の承認を得たあとも上記の6つの作業をしなければ退職は完全に終了しません。
- 「退職届の送付」
- 「各種手続き」
は退職代行業者でも代行することはできないので、利用者自らが行う必要があります。
1つ1つ解説していくので、確認していきましょう。
STEP1 退職届の発送
退職代行業作が進めてくれる作業は「退職の承認を得る」ところまでです。
その後は利用者が退職届を作成し会社に送付しなければ退職は完了しません。
退職届の作成には「自分で作成するパターン」と「会社から送られてくる用紙を使用するパターン」の2つのパターンがあります。
会社独自のフォーマットが存在する場合は後者となります。
「退職書類」と一緒に会社から送付される指定の退職届を使用しましょう。
STEP2 貸出品の返却
退職完了後は借りている物を返却する必要があります。
返却物が利用者から届く旨は退職代行業者が連絡しておいてくれます。
また、何を返すべきかについても退職代行御者を仲介して会社に聞くことができます。
絶対に返さないといけない物の例には「保険証」があります。
保険証は、正規社員であれば確実にもらっているハズなので、返却する義務があります。

返し忘れてしまうと保健所から手紙が来て、最終的に保健所に返却することになります。
返却物の例は以下です。
- 社員証
- 鍵
- 制服
- PC・周辺機器
- 社宅
「社宅」に関して、退去日などの連絡は全て退職代行業者に任せることができます。
STEP3 私物、退職書類の受け取り
借りた物を返した後は、受け取るべき書類を送ってもらいましょう。
会社への必要書類の要求、連絡は全て退職代行業者が行ってくれます。
また、必要書類の「催促」や「漏れの指摘」も退職代行業者を介して行うことができるので、その都度連絡してもらいましょう。
先ほども紹介しましたが、会社から受け取る物の例は以下です。
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 年金手帳
- 健康保険
- 被保険者資格喪失証明書
- 離職票
- 厚生年金基金加入員証
- 退職証明書
こちらもあくまで例なので、人によって変動はあります。
STEP4 保険の手続きをする
退職後は会社で入っていた保険から抜けることになるので、新しく手続きをする必要があります。
この手続きに関しては退職代行業者は関与してくれません。
保険の手続きには以下3つの選択肢があります。
- 任意継続:会社の保険に一時的に入り続ける
- 切り替え:国民健康保険に自分で加入する
- 扶養:親の扶養に戻る
「任意継続した場合の保険料」と「国民健康保険に切り替えた場合の保険料」は人によってどちらが安くなるかが異なります。
お住まいの市区町村の健康保険窓口で金額を確認することができるので、比べて決める方法が一番です。
任意継続の場合は早急な手続きが必要となるので注意しましょう。
STEP5 年金の手続きをする
退職後は年金を自動で払えなくなるため、新しく手続きをする必要があります。
この手続きに関しては退職代行業者は関与してくれません。
退職後の年金の選択肢は利用者の置かれている状況によって二分されます。
もし、転職先が決まっていれば年金手帳を提出することで、そのまま厚生年金に入り続けることができます。
次の会社が決まっていないのであれば、手続きを行い国民年金に加入するか、家族の厚生年金の扶養に入る必要があります。
STEP6 税金の手続きをする
退職後は税金を自動で払えなくなるため、新しく手続きをする必要があります。
この手続きに関しては退職代行業者は関与してくれません。
税金の手続きは利用者の置かれている状況によって異なります。
もし転職先が決まっているのであれば、源泉徴収票を提出して完了です。
しかし、退職先が決まっていない場合は年末に自ら源泉徴収票を持って税務署に確定申告をしなければいけません。
年末までに転職先を見つけても手続きが間に合わない場合は、自分で確定申告することになるので注意しましょう。
せっかく退職できても、退職後の手続きで足を引っ張られると転職活動なんかもスムーズにいかないもんね。
そうね。
退職はゴールデはなくてあくまでもスタートラインなの。
退職代行を使って次のステップへいきましょう。
次は退職代行を利用しているとぶつかる疑問を解説していくわ。
では参りましょう。
気になる退職代行の疑問
退職代行サービスを利用する際に想定される疑問をいくつかピックアップしてみました。
- 退職できないことはある?
- 損害賠償を請求される?
- 会社から電話はかかってくる?
- 転職先のバレない?
- 社宅に住んでいる場合はどうなる?
- 有給を消化できる?
退職できないことはあるのか
どの退職代行業者をでも、退職できなかった事例はないようです。
退職は労働者に与えられている権利ですから、当然です。
もし心配であれば、全額返金保証制度のある「SARABA」がオススメ。
万が一退職できなかった場合には全額返金の保証がついています。
料金も30,000円と他のサービスに比べてリーズナブルです。
損害賠償を請求されないか
損害賠償を求めるような訴訟は、手続きがとてつもなく面倒かつ莫大な費用がかかります。
そのため、会社側が損害賠償請求をしてくることはほとんどないそうです。
SARABA公式サイトでも、実際に訴えられたケースは一度もないと明記されております。

不当に働かされた残業代を会社側から請求できることの方が多いようです。
会社から電話がかかってこないか
会社から利用者に電話しないように退職代行業者は伝えてくれますが、物理的に連絡を遮断する方法がないので絶対に連絡こないと保証はできないようです。
もし、万が一会社から電話が掛かってきたら無視して退職代行業者に対応してもらいましょう。

転職先にバレないか
退職代行を使って退職したことが次の職場でバレないか不安になる人を時々見かけますが、バレることはないでしょう。
なぜなら、それは個人保護法違反に当たるからです。
企業が個人への嫌がらせのためだけに違法行為を行うことなんてことはありませんね。
転職先を知られていたとしても、法律に守られているので安心してください
社宅に住んでいる場合はどうなる?
社宅に住んでいる方は退職代行サービスを利用するといつ退去しなければいけないのでしょうか?
その答えは一般的に退職日とされています。
多くの退職代行サービスでは、依頼者の有給休暇を取りたい旨を会社側に伝えるので、その有給休暇消化後が退職日となります。
ですから、退職代行サービスが会社に退職の意思を伝えて、即日退去というわけではなく、退職日に退去という場合がほとんどです。
各退職代行サービスの社宅の扱いに対する回答
では次に退職代行サービスは社宅についてどのような回答をしているか見ていきましょう。
退職代行EXIT


汐留パートナーズ法律事務所


退職代行jobs


以上が退職代行サービスの社宅についての回答になっています。
退職代行を利用する際は最初に社宅に住んでいる旨を退職代行サービスに伝えましょう。
有給を消化できるのか
有給を消化したい意思を退職代行業者に伝えれば、会社にその旨を伝えてくれます。
しかし、絶対に有給を取得できる保証はしていないので退職代行業者次第と言えるでしょう。
もし有給が取得できれば退職代行の費用に使えるし、有給が残っていれば絶対に消化したいですね!
そうね。でも有給の取得は交渉が必要になってくることが多いの。
交渉ができるかどうかは事前に退職代行サービスに問い合わせてみるといいわ。
退職代行サービス「SARABA」はこちら
ここからは退職代行サービスの選び方について見ていくわ。
では確認していきましょう。
退職代行サービスの選び方
たくさんの退職代行サービスから自分にあった退職代行サービスをどのようにして選べばいいのでしょうか。
以下で解説していきます。
退職代行業サービスを選ぶポイント
退職代行サービスには大きく2種類あります。
弁護士が行う退職代行サービスと業者が行う退職代行サービスの2つです。

退職代行サービスの多くは業者が行う退職代行サービスです。
業者が行う退職代行サービスのメリットは料金の安さと対応スピードの速さです。
業者は退職代行を専門にしていることがほとんどで素早く会社を辞めることができます。
次に弁護士が退職代行サービスを行うメリットは会社と交渉ができることと安心です。
会社との交渉とは未払い給与や残業代などの金銭的な請求をするときに会社と話し合うことができることを言い、こういった交渉は弁護士資格がないとできません。
しかし、労働組合を結成している退職代行サービスであれば、料金と対応スピードをそのままで会社と交渉することができます。

少しでも交渉が必要と感じれば、労働組合を結成している「退職代行SARABA」をオススメします。