ここからは、2016年度に発表されたブラック企業大賞のノミネート企業を解説するわね!
2016年のブラック企業大賞を受賞した企業は こちら↓
2016年、ブラック企業大賞委員会によってブラック企業大賞の受賞およびノミネート企業が発表されました。
そこで今回は、受賞企業一覧と、ノミネートされた理由について解説していきます。
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2016年のブラック企業大賞は、株式会社電通が受賞しました。
- ブラック企業大賞:株式会社 電通
- WEB投票賞:日本郵便株式会社
- 特別賞:日本郵便株式会社
- 業界賞:ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業) | 株式会社プリントパック
- ブラックバイト賞:DWE JAPAN株式会社(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業)
関連記事はこちら▶ 大学生がブラックバイトを辞める理由と方法を解説【例文あり】
2016年度のブラック企業大賞にノミネートされた企業一覧は、以下の通りです。
※タップすると該当箇所へジャンプします
ここからは、各企業がどのような経緯・理由から受賞したのか、その理由について見ていきましょう。
【電通】当時24歳 高橋まつりさんの過労自殺に労災認定

2015年12月25日、株式会社「電通」で働く当時24歳の女性社員、高橋まつりさんが東京都内の女性寮4階から投身自殺をしました。
まつりさんは、2015年4月入社後、研修を経て10月より本採用となり、ネット広告を取り扱うデジタル広告部門へ配属されます。
時間外労働は月約105時間にも及び、2016年9月には三田労働基準監督署(東京)が労災を認定しています。
「電通」は、まつりさんが亡くなる前にも、2003年に入社2年目の男性社員の自殺が過労死と認定、2013年には30歳の男性社員が過労死したとして、労働環境を問題視されていました。
また、「電通」のブラック企業体質がこれだけ各メディアに取り上げられた原因として、まつりさんのLINEやSNSに残されていたメッセージの反響が大きいでしょう。
まつりさんのSNSには、以下の訴えが残されていました。
以下、掲載いたします。
「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月13日)
「眠りたい以外の感情を失った」(10月14日)
「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」(11月3日)
「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月5日)
「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」(11月10日)
「道歩いている時に死ぬのにてきしてそうな歩道橋を探しがちになっているのに気づいて今こういう形になってます…」(11月12日)
死亡した一ヵ月前の2015年11月に入ると、具体的な「死」のワードが見られますが、まつりさんはこのときすでにうつ病を発症していたと言われています。
また、まつりさんが亡くなる前日のクリスマスイブの日に、交際中の男性と寮で別れ話をしていたという説もあったようですが、ご本人が亡くなった今、真意は定かではありません。
労働基準監督署から何度も是正勧告をされてきたにもかかわらず、「電通」は過労死の連鎖を止めることができなかった。
この現実と再発防止の願いを込めて、「電通」は2016年ブラック企業大賞に選ばれています。
なお、まつりさんのSNSアカウントから、ブラック企業大賞に「電通」が選ばれたツイートをリツイートされていたそうです。
2017年10月、「電通」は違法残業を防ぐ措置を怠ったとして、東京簡裁から罰金50万円の有罪判決を受けています。
2021年追記
今、本記事を執筆する2021年現在、まつりさんを女手一つで育てた母、幸美さんは、まつりさんが亡くなってから5年経ち、各メディアにご自身が書き溜めた手記を公表されました。
(※一部抜粋)
私の元には仕事で追いつめられた沢山の人たちの声が寄せられ、「まつりさんの苦しみとお母さんの悲しみを自分と重ね合わせ、自死を思い留まった」と打ち明ける方はひとりではありませんでした。娘の命の犠牲によって、日本から過労自殺がなくなり、若者たちの命が救われるのではないかと期待しました。
ところが昨年「仕事が原因」で自殺した人は警察庁発表で1949人もいます。労働環境を改善しない職場で、未だにたくさんの人が犠牲になっているのです。
国は本気で過労死等の防止に向き合い、すべての業種で過労死ラインの労働とハラスメントを禁止し、11時間以上の勤務間インターバル制度を義務化し、過労自殺を無くして欲しいと思います。どうかこれ以上私たち母娘のような犠牲者を増やさないでください。
引用元:朝日新聞デジタル
「電通」は、今年2021年11月より、希望者のみ正社員を個人事業主へ転換することを公表しました。
コロナの影響や、時代の流れと共に働き方が変わっていきますが、労働者側が搾取され、疲弊する世の中にならないよう、「電通」のような大企業がリーダーとして安心して働ける労働環境を整備して欲しいと切に願います。
【日本郵便】過剰な年賀はがきノルマで男性局員が過労自殺

「日本郵便」は、2016年度のブラック企業大賞において、特別賞とWEB投票賞をダブル受賞しています。
ブラック企業大賞実行委員会は、「日本郵便」が各賞を受賞した理由として、2010年にパワハラ等を苦に当時51歳の男性が投身自殺、その他にも過労死が相次いでいることや、過剰なノルマを科すことで自爆営業を強要する企業体質、さらに、2011年に1万4千人もの非正規労働者を雇い止めにしたことを理由として挙げています。
2010年12月、日本郵便で働く当時51歳の男性が、さいたま新都心郵便局の4階から身を投げて命を落としました。
男性は、7,000~8,000枚の年賀はがき販売のノルマを課せられた上、自分で買い取る自爆営業を強要されたことや、局長が朝礼の場で別の局員を土下座させるといった複数のパワハラ行為に精神を病み、2010年8月にはうつ病と診断されています。
男性の遺族である妻がさいたま労基署へ労災申請するも、「過剰なノルマがあったとは認められない」と一度は棄却されましたが、その後埼玉労働局にて労災認定されています。
「日本郵便」で働く局員は、他にも過労自殺とされる県が相次いでおり、いずれの遺族も原因がパワハラにあると指摘していることから、世間からも厳しい目が向けられています。
本記事は、2016年度のブラック企業大賞がテーマですが、下記より同年以降の話題も記載しています。
この後に、「日本郵便」はパワハラ問題に対して、内部通報制度を整備しましたが、2018年4~12月に受けたパワハラ関連通報のうち、本格調査した案件は1割強にとどまることが同社の内部資料で判明しました。
「日本郵便」局員は、下図のような「内部通報カード」を配布され、パワハラ等の問題があった場合に匿名で通報することができます。

しかし、2019年1月、当時の統括局長が自分の息子の内規違反を告発した内部通報があったと知るや、通報者の疑いのある局長を呼び出し、問いただすパワハラ行為が判明します。
完全に恫喝・脅しととれる音声データを、朝日新聞が独自入手し、YouTube動画に公開しています。
内部通報者「絶対潰す」に震える局長 録音示す日本郵便の「風土」以下、およそ4分弱の音声データを文字に起こします。
上司俺、全力で潰しますよ、そいつを。
仲間が仲間を売るような、俺、仲間いらんねん、はっきり言って。上司どんなことがあっても、仲間を売ったらあかん。これ、特定局長の鉄則。
してないな?そんなこと…約束できるな。上司俺、絶対わかるんぞ。今はわからん。今は教えてくれんよ。俺が辞めた後、絶対わかるぞ。上司今なら許す。今なら許す。最後ぞ。誰にも言わん、今、おまえが言うたら。部下…(沈黙)上司そこまではるか。部下…(沈黙)上司後になっても絶対、おまえの名前出てこんのか。部下…そんなの出ないです。上司おまえたちが来て、ガチャガチャされたらたまらんもん、はっきり言って。上司ずっと作り上げてきた特定局制度。みんなで仲良くやっていこう。
誰ひとり、今までそんなこと口に出したような人、ひとりもいない。部下僕も一生懸命頑張ります。上司そんなこと聞いてないよ。おまえ、辞めるんか。上司社員から上がったんなら、そりゃしょうがない。
局長から上がったのが、俺は許せんかった。上司局長が、仲間をね、売るようなことを、コンプラ室に上げるということは、これは許せんと。局長なら、特定局長ならな。言うこと、わかるか?上司社員ならなんぼでもいい。でも、その中に、局長がおったら、俺は絶対許さん。上司社員ならいいけど、局長の名前がのっとったら、そいつら俺が辞めた後でも絶対潰す。
絶対、どんなことがあっても潰す。辞めさせるまでいくよ。上司あとは、だから、おまえな?
ほんとにそう思うなら、今からのおまえ、動きで見せてみろよ。部下あと、その…いや…その…。上司ね。そういうやつしたやつ、誰かと。
そうやって1回すると、2回3回するんだから、絶対。1回したやつはな。大体、そういうふうにやったやつは、続けてやるんだ。投書を、それが投書の常。上司ほんと俺…これだけやってきたのに、こんなつまらん話でさ。局長がしとったら絶対許さん。上司会社は「だめ」ちゅうけど、その犯人を捜す。辞めても。上司俺、脅すわけやないけど、俺、今年はわからんけど、最終的には九特(九州地方郵便局長会)の会長になる。主幹統括局長になる。本社に行く。上司いずれ辞めても、そのときに、辞めた後には、いろんな情報俺に入ってくる。上司そのときに「あのときやったやつは、こいつとこいつとこいつとこいつとこいつや」と。
「しらをあいつら切ったけどね。こいつらひでえやつや」と。上司そのときの会長は誰か知らんけど。俺、九特の顧問になってるからさ。
コンプラに上げるとかね、間違ってるんだ。上司仲間を売るような、コンプラに、そういった手段ちゅうのが大間違い。
「内部通報カード」には、通報によって通報者が不利益を被ることはない旨がはっきりと記載されていますが、複数の局長が通報した結果が、これです。
2020年には、「日本郵便」の衣川和秀社長が記者会見の場で、一部の拠点において過剰なノルマ設定がされてるとして、自爆営業はまだまだ完全になくなっていないと公表しています。
2020年度のブラック企業大賞は、残念ながらコロナの影響で未開催でしたが、開催されていれば間違いなく「日本郵便」が大賞を受賞していたと思えるほどのブラック企業です。
もっと詳しく▶ ブラックな郵便局で大丈夫?人手不足で激ヤバなパワハラ事情
【ディスグランデ介護】賃金未払い、違法な労働環境に労基署から是正勧告

介護施設「茶話本舗」を運営する「ディスグランデ介護株式会社(※以下、ディスグランデ)」は、人手不足を理由に休憩時間を与えない、時間外手当の未払い等で是正勧告を受けたことで、2016年度のブラック企業大賞にノミネートされ、業界賞を受賞しました。
なお、問題となった「茶話本舗」に関しては、大手デイサービス企業の「株式会社日本介護福祉グループ」がフランチャイズ展開している施設です。
介護・保育業界の労働者を組織する「介護・保育ユニオン」は、「ディスグランデ」と団体交渉を開始。
残有給消化の申請、未払い賃金の支払い要求、休憩時間の確保、定期健康診断の実施など、違法な労働環境の改善について話し合いました。
【プリントパック】新入社員が印刷機に巻き込まれ、死亡

印刷業界大手「株式会社プリントパック」は、「ディスグランデ」と共に2016年度のブラック企業大賞で業界賞に選ばれました。
「プリントパック」は、2011年に当時26歳の新入社員が、業務中に大型印刷機の排紙部分に頭を挟まれる事故により死亡した後、”機械の不具合により暫くの間受注ができません”と公表し、社員の死を機械の不具合としています。
また、2013年に11月、「プリントパック」で働く2人の従業員が、労働組合「全印総連ユニオン京・プリントパック京都分会(※以下、労組)」を結成しました。
すると、「プリントパック」は、労組の組合員に対して、突然の配置転換異動を命じたり、不当に残業時間を削った後に「残業をしない従業員は貢献度が足りない」などとし、昇給・賞与の支給をしなかったのです。
2015年10月、労組から京都府労働委員会に救済を申し立てたところ、2016年7月19日、「プリントパック」側の不当労働行為が認められました。
【しゃぶしゃぶ温野菜】パワハラ、暴力、傷害事件まで発展

「しゃぶしゃぶ温野菜」でアルバイトとして働く当時大学生だった男性(※以下、Aさん)に対して、店長とその夫の2人によるパワハラ暴言・恐喝・恫喝・暴力行為、そして、店の包丁でAさんの左胸を刺す障害事件を起こしました。
上記の事件を受けて、2016年度ブラック企業大賞に「しゃぶしゃぶ温野菜」がノミネートされ、ブラックバイト賞に選ばれています。
Aさんが「しゃぶしゃぶ温野菜」で働きだしたきっかけは、月5万程度の交遊費を稼ぐためでした。
当初は、週4日ペースのシフトで無理なく働けていたそうです。
しかし、「しゃぶしゃぶ温野菜」で働いていた主戦力だったフリーターが数人退職して以来、店長やAさんの業務負担は一気に増加します。
店が忙しくなり、Aさんは4ヵ月間ずっと無休で働いており、店長に至っては8ヵ月連続で働き続けていました。
正当な理由にはなりませんが、膨大な業務量によって精神に異常をきたした結果、Aさんへの暴言や暴力がエスカレートしていった側面もあるようです。
Aさんは、本業である学業に影響が出始めていたため、退職を申し出ると、なんと店長から「辞めたら損害賠償4,000万円を請求する」「業務上のミスが多いから懲戒免職にする」「懲戒免職になれば就職できなくなる」などと脅迫をされていたのです。
また、2時間コースを予約した客が時間通りに帰らない責任を押し付ける形で、架空のレシートを作成し、総額20万円以上の自腹購入をさせています。
追い詰められたAさんは、以前両親から耳にしていた「ブラックバイトユニオン(※以下、ユニオン)」の存在を思い出し、担当弁護士や代表者と何度も相談していく中で、徐々に退職する決意を固めていきました。
なお、こうしたパワハラ行為は、Aさんが録音した音声データを使って、ユニオンによってネット上で公開されています。
参考動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm27148743
ユニオンは、Aさんと共に未払い賃金の請求やパワハラ、慰謝料など計800万円の支払いを求めて訴訟を起こし、2016年11月、千葉地裁で和解が成立しています。
また、元店長と元従業員に関しては、暴行罪などにより罰金刑が確定しました。
【エイジス】厚生労働省による初のブラック企業名公表

コンビニ等小売業の棚卸業で有名な「エイジス」は、従業員に違法な長時間労働を強要したとして、2016年度ブラック企業大賞にノミネートされました(なお、賞の受賞はありません)。
1978年5月23日に設立された「エイジス」は、従業員数 845名・営業拠点 直営45拠点 (2021.3.31現在)を構え、1996年にはJASDAQ(ジャスダック)スタンダード市場に上場した実力ある大手企業グループです。
今回、「エイジス」は、行政が法律違反をする企業に対し、社会的制裁を目的とした企業名の公表制度により、社名公表されています。
千葉労働局の資料によると、2015年10月以降、「エイジス」は4か所の営業所で合計63人の従業員が月100時間超の残業や休日出勤を違法にさせられており、1ケ月あたりの時間外労働が最長で197時間におよぶケースもあったようです。
参考資料はこちら▶ https://jsite.mhlw.go.jp/chiba-roudoukyoku/library/chiba-roudoukyoku/houdou/souken/2016519151112.pdf
【ドン・キホーテ】違法な時間外労働で書類送検

CMでお馴染みの「ドン・キホーテ」は、誰もが知る日本最大級の総合ディスカウントストアです。
「ドン・キホーテ」は、2016年度のブラック企業大賞にノミネートされています。
2016年1月28日、「ドン・キホーテ」は東京都内の店舗で、最長415時間45分もの違法な長時間労働をさせたとして、支店長や店長ら計8人と法人を、労働基準法違反容疑で東京地検に書類送検されています。
【関西電力】時間外労働により40代男性が自殺

2016年4月20日、原子力規制委員会による審査を控え、関西電力高浜原発1、2号機の運転延長申請を担当していた40代男性が自殺しているのが見つかりました。
「関西電力」は、ブラック企業大賞委員会による選考で、2016年度ブラック企業大賞にノミネートされています。
男性は、高浜原発1、2号機の運転延長申請に提出する、膨大な資料の作成に追われていました。
原子力規制委員会へ提出した資料は8万7千ページあったとされており、1ヵ月の残業時間が1~200時間を超えていたようです。
また、男性は課長職であり、労働基準法の規定が一部適用外とされる管理監督者でした。
【佐川急便】パワハラを苦に自宅で首つり自殺

2011年12月、「佐川急便」の仙台事業所で働く当時22歳の男性が、上司からエアガンで足元を撃たれたり、つばを吐きかけられたりといったパワハラ暴行を受けたことを苦に、自宅で首を吊った状態で亡くなられました。
2012年2月、遺族は仙台労基署に労災の申請をしましたが、認定されませんでした。
しかし、男性は自身のSNSアカウントや携帯に
「上司に唾(つば)かけられたり、エアガンで打たれたりするんですが、コレってパワハラ?」
「色々頑張ってみたけどやっぱりダメでした。薬を飲んでも、励ましてもらっても、病気の事を訴えても理解してもらえませんでした」
などと上司のパワハラ行為を証明する文章が書き残してありました。
また、2011年12月にうつ病の診断を受けていることや、病気を理由に退職を申し出た際に上司から「そんなの関係ない。迷惑かけられて大変だった」などと残務処理を指示されていたこともわかっています。
その後、遺族は、仙台地方裁判所にて提訴し、自殺が労災であると認定されています。
【和食さと】大阪のかとくが強制捜査

「和食さと」など、飲食店610店舗(2021年09月現在)をチェーン展開する「サトレストランシステムズ」が、系列店で違法な長時間残業をさせ、残業分の割増賃金を支払わなかったとして、大阪労働局は2016年9月29日、同社と店長ら5人を労働基準法違反などの疑いで大阪地検に書類送検したことを発表しました。
「サトレストランシステムズ」は、2008年4月から15年11月までに全国の労働局から18回にわたる指導を繰り返し受けていましたが、改善が見られなかったことから、2015年12月、大阪労働局の「過重労働撲滅特別対策班(通称:かとく)」が強制捜査に踏み切りました。
「かとく」の調査結果によると、2015年1月1日~11月30日までの期間、「サトレストランシステムズ」本社と、大阪府内の系列店「和食さと」「すし半」「さん天」の計4店舗などの店長ら40~50代の5人は、社員やアルバイトに対して、36協定の限度時間である40時間を超えて 月49~111時間 の残業を行わせた上、時間外割増賃金が未払いだったとしています。
この後、「サトレストランシステムズ」は、2015年12月に調査委員会を発足後、立件された分も含め、調査の結果判明した未払い分の総額4億円余りを約650人に支払っています。
【仁和寺】違法な長時間の時間外労働で4700万円の提訴

2013年、「仁和寺(にんなじ)」が運営する宿泊施設「御室(おむろ)会館」で料理長を務めていた男性(※以下、Aさんと記載)が、違法な長時間の時間外労働により、精神疾患(うつ病)を発症したとして、未払いの給与・残業代、慰謝料などの名目で約4700万円の請求を求め、京都地裁に「仁和寺」を提訴しました。
「仁和寺」は、「男性のうつ病発症は業務外の理由がある」「Aさんは管理職であったため、残業代の支給はしないのが妥当」といった主張をしましたが、2016年4月12日、京都地裁は約4200万円の支払いを「仁和寺」に命じています。
Aさんは、2004年12月から宿泊施設「御室会館」で働き始め、2005年からは料理長に任命されました。
Aさんが入社当初は3名体制だった調理担当が、退職によって入社から7年目にはAさん一人のみとなり、人員の補充がほぼなされていなかったようです。
2011年春頃から、労働時間は300~400時間・時間外労働はほぼ毎月140時間以上、年間の勤務日数が356日と過酷な労働環境だったことが裁判で明らかになっています。
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